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L'Arc~en~Cielで学ぶVertical SaaS(と、編集者の役割)

この記事はカケハシアドベントカレンダー2021 20日目の記事です。

こんにちは、薬局DXを推進する株式会社カケハシで、コンテンツマーケティングを担当している編集者です。2021年3月にジョインしたのですが、夢中で -早く- 駆け抜けた結果、またたく間に季節は色を変えて、気づけばwinter fallな年末。

最近ちょっと感じているのは、コンテンツマーケティング/編集者の領域ってどこまでも果てなく夜空をまとうほど広く、なかなかその効果や役割が通じにくいのが悩ましいな~と。そこで、今年30周年を迎えた国民的ロックバンド、L'Arc~en~Cielになぞらえてみたら伝わるのでは?と思い立ち、筆を進めてみることにしました。Are you ready?

Q:薬局DXを推進する株式会社カケハシとは
2016年創業、5年目のスタートアップ。「日本の医療体験を、しなやかに。」をミッションにかかげ、薬局内の基盤システム(電子薬歴など)を中心としたプロダクトを展開。いわゆるVertical SaaS(業界特化型)。6年目に向けて採用を強化している。
https://recruit.kakehashi.life/requirements
Q:L'Arc~en~Cielとは?
日本を代表する4人組ロックバンド。メンバーは、hyde(vocal)、ken(guitar)、tetsuya(bass)、yukihiro(drum)。今年で活動30周年で『30th L'Anniversary TOUR』を全国8会場19公演を実施中。かっこいい。
Q:この記事書いてるの誰やねん
キャリア9年目の編集者。医療系出版社や医療系オウンドメディア、大学生メディアでの編集を経て、2021年よりカケハシにコンテンツマーケティング専任者としてジョインした30代男性。『30th L'Anniversary TOUR』は大阪と名古屋の2公演に参戦。かっこよかった。

(序論)カケハシのチームを、ざっくりL'Arc~en~Cielにする

まずはvertical SaaSな事業体であるカケハシを、ラルクに置き換えて考えます(先に断っておきますがやや強引です。読者のみなさんが優しいことを知っています)。

hyde(vocal)=顧客向き合いチーム

まずはラルクの顔であり、和歌山が生んだ奇跡のロックスター、hyde。今年はラルク30年、ソロとしても20年。50代を迎えたいまも衰えない圧倒的なビジュアルと、年々凄みをましていく表現力でファンを魅了し続けています。

カケハシにおけるhydeは、セールスやカスタマーサクセスなど、薬局経営者/薬剤師と日々コミュニケーションをするチームが挙げられます。まさに、カケハシの「顔」です。

手前味噌ながらカケハシは、主力サービスである『Musubi』の検討段階から導入後のアフターサポートまで、マンツーマンに近いスタイルで薬局経営者や現場薬剤師とトコトン向き合います。その姿は、東京ドームや国立競技場など、広大なステージの端から端までを駆け巡り、ファンの前で熱唱するhydeの姿を想起させるものがあります。直近のインタビューでも「ドエル(ファンの愛称)のおかげで30年走ることができた」という趣旨の発言を多く残しており、我々カケハシも日本の医療業界をしなやかにするべく、ラルクの軌跡に倣いたいところです。

ken(guitar)=エンジニアリング(開発)チーム

メンバー全員が作曲やプロデュースを担うラルクにおいても、作曲面において強いイニシアティブを握るguitarのkenをカケハシで喩えるなら、エンジニアリングチームであると断言してよいでしょう。当初は電子薬歴『Musubi』のリリースからはじまったカケハシも、2021年には、薬局経営を包括的にサポートするべく、さまざまなプロダクトをリリース。日々、アップデートに努めています。

そんな多作かつ職人気質なエンジニアリングチームを見ていると、初期では『As If In A Dream』『虹』『花葬』、近年では『EVERLASTING』などの「これラルク以外誰が演れるのか」と思わざるを得ないエポックメイキングな作品をドロップしながら、直近のインタビューでは「とにかくギターがうまくなりたい」と飽くなき探究心を持ち続けるkenの姿が浮かんできます。

tetsuya(bass)=マーケティング(コンテンツマーケティング含む)

「動くベース」と呼ばれるメロディアスなベースラインを持ち味としながら、リーダーとして企画にも関わり、ビジネスマンの素質をもつtetsuya。カケハシでなぞらえるなら、マーケティングや広報をはじめとしたチームに該当するでしょうか。コンテンツマーケティングを担うわたしも、マーケティングチームに所属しています。tetsuya(≒コンテンツマーケティング)の役割については後述。

yukihiro(drum)= バックオフィス

機械よりも正確と云われるタイトなドラミングが武器であり、LIVEではバンドサウンドの屋台骨として楽曲を力強く支えるyukihiroがもしカケハシで働いていたら、経理や総務といったバックオフィスのプロフェッショナルだったのではないでしょうか。実際、カケハシの成長も、強力なバックオフィスチームが支えており、強力な推進力となっています。ここだけの話ですが、CFO三浦は会話のテンポが常に一定でクール。それでいて全社会議などの場で、とっておきの一言でメンバーを爆笑させることも。まさに、LIVEでのお茶目なトークで会場を沸かせるyukihiroに似ていると個人的には感じています。

(本論)Vertical SaaSにおけるコンテンツマーケティングはbaseである

メディアの編集者はhydeとken、Vertical SaaSの編集者はtetsuya

ここがきょうの本論。わたしは、メディアの編集者からVertical SaaSの編集者(インハウスエディター)に転身したのですが「Vertical SaaSの編集者は、bass的な動きが求められるなあ」と日々感じています。まず、メディアで働く編集者との違いがこちら。

メディア企業の編集者:出版社でもWEBメディアでも、自らが「商品」をつくることが多い。社内の立ち位置もフロントマン的である(云うなればhyde、ken的な役割)

Vertical SaaSの編集者:hyde(Sales)をサポートするためのコンテンツ企画を行うためにも、ken(開発)の意図を汲み取り、加えてSalesを介さない市場を客観的にみながら、最終的に顧客ファーストのコンテンツを企画・制作し、流通させる役割

この動きかた……バンド内では柔軟なベースラインで楽曲を支えながら、バンド外ではプロモーションにも積極的なアイディアマン、tetsuyaの姿と重なる部分が多いのではないでしょうか。

ここで重要なのは、ただフロントチームのhydeとkenを支えるだけでは、コンテンツマーケティングの役割を果たすことはできない(それはtetsuyaではない)という点です。古くからのファンに寄り添った「コアなラルク」を見せてくれながらも、アニメ主題歌なども積極的に挑戦し、あたらしいファンとの接点をつくるバランス感覚を主導することが重要です。誰よりもファン/ミライのファンのことを考えつづける役割が、Vertical SaaSにおける編集者の理想的な役割であり、ラルクにおけるtetsuyaの功績です。つまり、わたしはtetsuyaになりたい。

Vertical SaaS編集者が手掛けるコンテンツの種類

さて、抽象度が高い記述が増えてきたので、Vertical SaaSの編集者がつくるコンテンツの役割を具体的に紹介します。いろんな分けかたがありますが、ここでは大きく2つに分類します。

(1)サービス認知を広げるためのコンテンツ:雑誌広告/SEOコンテンツ/YouTubeなど

(2)見込み顧客とつながり、より理解を深めてもらうためのコンテンツ(※):ホワイトペーパー/メールマガジン/商品カタログなど

(※)リード情報(メールアドレスなど)を取得することをひとつの目的としているコンテンツ群のこと

これをラルクの楽曲群で置き換えるなら、たぶんこんな感じです(圧倒的私見です)。

(1)バンド認知を広げる楽曲:『READY STEADY GO』『Link』『Driver's High』『FOREVER』などのアニメ主題歌やPOPな曲調の作品

(2)ファンによりファンになってもらうための楽曲:『​​EVERLASTING』『LOVE FLIES』『花葬』などのラルクならではの、ダークな世界観の楽曲

※ちなみに、ちょっと恣意的にセレクションした部分もありますが、(1)はtetsuya作曲、(2)はken作曲の作品群です。

現在のカケハシのフェーズだと、より(1)の認知を広げる楽曲をつくりつつ、いかに(2)の段階に招待できるか(1)と(2)のシナジーがコンテンツ面においても、流通面においても重要です。

(まとめ)DIVE TO KAKEHASHI!

つまり、ここからが世間に浸透するための大事な時期! スタートアップでよく云われるところ「キャズムを超える」とか、そういう感じです。よく社内で「キャズムを超えるには~」とチームを超えて議論しています(議論が盛んなのも、カケハシのよいところ)。

いまのカケハシは、ちょうどメジャーデビューをして数年経ち、デビュー当時の鮮やかなスタイルから、楽曲にもビジュアルもPOPさを増してきた4thシングル『風に消えないで』を発表したころでしょうか。つまり、あの大ヒットして、世間がラルクに明確に振り向いたとされる5thシングル『flower』の発表前夜、だと感じています。

と、いうことで!
Vertical SaaSを語るとき、やっぱり英語が多くなりがちですし、その中ではたらく編集者ってなにをやっているかわかりにくいと感じていたので、雰囲気だけでも伝わったらうれしいなと思っています。

さて、ここからのカケハシ、いいタイミングです。ラルクになぞらえるなら『flower』を発売し、少しの(思いがけない)活動休止を経て、復活の東京ドーム公演(4分でチケット即完)で『虹』を披露し、その後は破竹の勢いで90年代の階段を駆け上がっていく……そんな予感があります。そして、30年経っても最前線に立ち続ける(日本の医療体験をしなやかにしつづける)……そんなラルクのような姿を追いかけるカケハシが駆け出す世界に心奪われた方は、ぜひ採用サイトだけでも覗いていってください!  いろんなポジションがあるので、ぜひいっしょにお仕事ができたらいいな、と思っています。DIVE TO KAKEHASHI!

https://recruit.kakehashi.life/


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