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カケハシのPMMとは?新規事業を極めたい僕が、20代最後にこの仕事を選んだ理由

こんにちは。

「人生は探検、日常は実験」

“京都み”あふれるPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)の岩佐晃輔です! カケハシで薬局向けBI&CRMプロダクトを担当しています。

2022年4月、カケハシに入社して1年が経ちました。現在29歳。20代の最後をカケハシのPMMとして駆け抜けている最中です。

一年の節目ということで、私がなぜカケハシを選んだのか、入社当時の想いとカケハシのPMMという仕事の実際とを本記事に残したいと思います。転職活動している方や、30代のキャリアについて悩んでいる方にとって、少しでもヒントになれば幸いです。

岩佐晃輔 Kosuke Iwasa
大学・大学院で生命科学を研究するかたわら、学生インターンでシェアリングエコノミーサービスの関西拠点の立ち上げを経験。アディッシュ株式会社に新卒入社し、法人向けコンテンツモデリングサービスの営業チームに配属。2年目を迎える前に営業マネージャーに。その後、アライアンス企画、既存事業のプロダクトオーナー、事業部副部長を経て、入社4年目に新規事業のプロダクトオーナーを務める。事業の立ち上げから在籍企業の上場に向けた組織運営まで幅広く経験。2021年4月にカケハシへ。薬局業務“見える化”クラウドMusubi InsightのPMMとして奮闘中。京都人。

「一寸先は闇」そんな未知の世界に恋焦がれてITベンチャーへ

最初に少し昔話をさせてください。もともと「ヒトのメカニズムの未知」に興味を持ち、大学・大学院では、生命科学(予防医学、遺伝子学、生物分子化学)の研究をしていましたが、将来的に学問と産業の繋がることがしたいと、ITベンチャーに新卒入社。

ありがたいことに、一年目から挑戦する機会を数多くいただき、研究室では得られなかったビジネススキルを積むことができました。

そんな環境でなぜ次のキャリアを考えるようになったのか。振り返ると、きっかけはいくつかあったように思います。

一つは、タイミング。当時、新規事業のプロダクトオーナーを務めていたのですが、一年で見通しがたたなければ自ら降りようと決めていました。そしてその一年が迫っていました。

次に、周囲の変化。同期や友人が続々と起業したのです。同じく起業を選択肢の一つに考えていたこともあって、焦りを感じるようになりました。

そして最後に、将来への不安。30代を目前に控え、今後のキャリアを考える機会が増えました。そして自身のスキルや経験の市場価値がものすごく気になるようになったのです。

どんな場所で、新規事業の経験を積むべきか?

幸いにもさまざまな企業が関心を持ってくださり、カジュアル面談は数十社。本当に多種多様な会社、事業、ミッションがあり悩みに悩みましたが、最後は「どんな場所で、新規事業の経験を積みたいか?」が決め手になりました。

カジュアル面談は数十社。本当に悩みました……。

では、なぜカケハシを選んだのか?

社会や業界が変わる・変わる直前のタイミングであること

薬局業界や医薬に関する社会インフラはまさに今、大きな変革期に差し掛かったところです。そこにはさまざまなビジネスチャンスがあり、結果として未経験の業務への挑戦機会も成長機会も生まれます。

スピード感をもって事業グロースの経験を積みたいと考えていた私にとって、カケハシの外部環境はまさに好都合でした。もちろん、新規プロダクトに組織立ち上げの段階から関われるというのも大きなポイント。

事業立ち上げの経験者が多いこと

経営陣のほかに事業立ち上げ(0→1、1→10)の経験者が複数いることも重要でした。会社やプロダクトの成長に純粋に向き合うのであれば、トップダウンではなく、失敗や間違いを前提に、多様な方向から議論できたほうがいいと思うからです。

それに周囲から学ぶ機会も自ずと増えますよね。カケハシはその条件を十分に満たしていました。

組織がフラットな関係で成り立っていること

多くの企業とお話しする中で、高圧的で終始不機嫌な方、社員をさげすむような言葉を使われる方にも出会いました。

しかしカケハシの場合は全く逆。CEOの中川に社員のことをどう思っているのか質問したところ、「みんなのおかげで今のカケハシがある。支えられているというよりも、誰も成し遂げたことのないことに対して一緒に向き合っている」という答えが返ってきたのです。

新規事業のポジションにありがちなのが、ほとんどの意思決定を社長や経営陣が行うがゆえに意思決定の幅が狭いこと。大幅な仮説検証の機会を得るのが厳しいこと。人的リソースやコストをかけられないこと。ポジションを守ろうとして意思決定が歪むこと。人と人の問題が多発して、プロダクトやユーザーに向き合う時間が減ること。

カケハシはそのような懸念が比較的ない企業だと感じましたし、今もそのイメージは変わりません。

ビジネス目線でプロダクト価値の創造を担う、PMMというキャリア

そしてもう一つ、と言いますかむしろ何より魅力だったのがPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)という役割です。

PMMは、「事業立ち上げ・成長に必要なビジネス寄りのあらゆるタスクを拾う“何でも屋”」。言い換えれば、プロダクトの価値創造の担い手です。

BizDev(事業開発)や事業責任者、プロダクトオーナーに近いものではありますが、PMMはより価値のデリバリーにフォーカスした役割だと言えると思います。

カケハシのPMMの特徴は、PMMが一つのプロダクトに複数人いることです。チームとして遊撃部隊的に動き、不確実性の高い領域を実験的に検証していきます。

グロース系、CS系、事業開発系のプロジェクトがたくさん積みあがっていくなか、1人では決してできない推進力とスピードで、複数のプロジェクトを並行して進めます。

薬局経営の常識を変える、というチャレンジ

私が担当しているのは、新規プロダクトのMusubi Insight。薬局運営のダッシュボード。いわゆる薬局向けのBIツールです。

店舗規模にもよりますが、薬局経営はいまだ“勘・経験・度胸”というケースが少なくありません。まさにレガシーな業界に特有のアナログな世界です。

しかしこの数年はコロナ禍でオンライン化の必要性が増し、DX(デジタルトランスフォーメーション)のキーワードとともに追い風が吹いています。

その追い風とともに顧客が自らの理想を少しずつイメージできるようになり、そのイメージと現状とのギャップに課題を感じるようになってきました。そして現在、そのギャップが具体的なニーズへと変わり始めていることを実感しています。

Musubi Insightは、そんな顧客のニーズを捉え、ユーザーを増やしつづけています。さらには、提供価値の幅を広げ、BIツールとしてだけでなく、薬局向けのCRMツールとしての機能も実装し始めています。

※カケハシではこれをPRM(Patient Relationship Management)と定義しています。

個人ではなく組織で動くからこそ得られるもの

この一年は、PMMとしてこれまでの薬局業界の歴史にはない、新しい概念の検証を組織で進めた一年でした。そして、組織だからこそ生まれるパワーと、あえて曖昧さを残したまま進むスピード感に圧倒された一年でもありました。

個人個人が何をすればよいかを考え、曖昧さを咀嚼し、さまざまなタスクを並行して進めていく。時にチーム横断で議論し、理想の状況は何か、本質的な課題は何かを追求していく。それができる個人の集まりだからこそ、カケハシは強い組織なんだと感じます(手前味噌ですが)。

Musubi Insightチームの日常。最近はGatherでミーティングすることも増えました。

レガシー領域ならではの、大きな変化の兆しにあふれた薬局業界。新たな隙間やチャンスが生まれているのを強烈に感じます。

一年働いてみましたが、思いは入社当時から変わりません。カケハシのミッション「日本の医療体験を、しなやかに。」とともに、自身が成し遂げたいことに向けて、まずは土台を作っていく。この数年が楽しみで仕方ありません!

ちなみに、カケハシのPMMには“社会課題×事業開発”への関心が強いさまざまな経歴を持ったメンバーが集まっています。必ずしも「医療」だから入社した、という人ばかりではありません。“社会課題×成長領域”などの軸で、カケハシを選んだ人も多いです。

事業立ち上げに必要なのは、時代の変化やビジネスの隙間を嗅ぎ分ける嗅覚。この業界にあなたの嗅覚がうずいたならば、ぜひカケハシのドアをたたいてみてください。心よりお待ちしています!

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