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薬剤師よ、もっと広い世界を見よう――元・薬剤師が母校の凱旋講演で伝えたこと

カケハシのCSM(カスタマー・サクセス・マネージャー)チームメンバー・米良さんが、母校の薬学生向けに講義をしてきたとのことで、広報の高橋が話を聞いてきました。

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14年間の大手調剤薬局勤務からスタートアップへ

ーー母校での講演、お疲れさまでした! 今回のオファーの経緯など伺っていきたいのですが、その前にまず米良さんのバックグラウンドについて教えてください。そもそも14年間勤めた日本調剤を離れて転職しようと思ったきっかけは何だったんですか?

もともと前職を選んだのは、全国に展開している調剤薬局なら、私生活の変化にも対応しながら全国どこでもキャリアを積み続けることができると考えたからです。

前職では転勤も経験しながら多くのことを経験し、ありがたいことに新しい仕事を次々と打診されている状態でした。ただ、長年働く中でどうしてもこの先の仕事内容が想像できてしまったんです。研修を担当していたこともあって、自分の成長というより、他のメンバーにフィードバックすることが多くなっていったことも悩みでした。

また、娘との時間を考えた時、前職ではなかなか時間の融通がきかなかったことも……。学校行事のある日は、有給休暇を取得して参加するのが当たり前の環境でした。
「柔軟な働き方を実践しながら優秀な人と一緒に働いて、もっと自分がワクワクできないかな?」、そう考えたのが転職のきっかけです。

ーーKAKEHASHIではどんな業務を?
CSMチームで、カスタマーサクセスの施策に携わっています。Musubiを導入している薬局に関わりながら、より良い薬局体験作りのために薬局薬剤師のサポートをする役割です。
具体的には、Musubi導入後の薬局オペレーション設計や、Musubiで使う健康アドバイスの作成などですね。

ーー前職の経験をどのように生かしていますか?
前職では薬局での数字、例えば処方箋枚数や在宅件数、主応需医療機関、各種加算算定件数などから薬局の運営状況をチェックしていました。その経験は、薬局の特徴を数字でとらえ、課題点を推測しながらその解決をサポートするというカスタマーサクセスの仕事に役立っています。
また、実際に薬局の現場で服薬指導した経験や、教育担当として現場の質疑応答をフォローしていた経験は、健康アドバイスの作成に活かせていますね。

転職がきっかけで学生へのメッセージに変化が

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ーー今回は母校の熊本大学薬学部で講義したとのこと。依頼のきっかけは何ですか?
実はこの講義、2015年からスタートして今回で5回目なんです。自分が受講していた大学研究室の先輩が、いま母校で教授を務めていて、「薬局薬剤師の魅力を薬学生に伝えてほしい」と打診されたのがきっかけです。
最初に依頼されたときは、産後2カ月の産休中だったので、熊本にある実家の母に子どもを見てもらいながら講義をしました。次の年からは、日本調剤の米良として受けるようになりました。

ーーどんな学生が集まっていたんですか?
6年制の薬学部に在籍していて、薬局の研修に行く前のタイミングの4年生です。60人いる学生のうち、男女比は半々ぐらいでした。
講義では、私=“めらまり”の年表を追いながら、具体的な薬局薬剤師像をイメージできるようにお話をしていきました。「ステキな薬局薬剤師とは」「自分らしく社会貢献する姿とは」ということが伝わればと。

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ーー転職後に話す内容は変わりましたか?
はい、今回はいつも使っている資料を大幅に修正する必要がありました(笑)。
私が学生だった当時は、スタートアップへの転職という選択肢はありませんでしたし、いままでは「日本調剤の中でいかに女性らしく自分らしくキャリアを築いていくか?」という内容でした。

KAKEHASHIへの転職を通じて自分のキャリアビジョンに変化が生まれたので、「いまの世の中の動きを知ること」、その中で「自分が何をしたいか考えること」、そのためにも「いろんな人と話して気づきを得ること」。これらの重要性を学生に向けたメッセージとして追加しました。

ーー講義を受けた学生の反応はどうでしたか?
今までで一番ちゃんと聞いてくれていたと思います(笑)。しかも、講義が終わってすぐに学生からメールが来ました! 良い反応がもらえて嬉しかったです。

新しい働き方もできる世の中に

画像3写真は学校の構内にあるクスノキの大木↑

ーー薬学生の進路も変わってきているのでしょうか?
教授から聞いたところによると、熊薬生(熊本大学薬学部生)の進路は薬局、製薬メーカー、病院あたりで、ここ数年変化はあまりないそうです。MRの減少に伴い、製薬メーカーへの就職は年々減っているようですが……。
薬学生からすると、私のように医療系スタートアップに転職するというキャリアは、目新しく感じたようです。特にKAKEHASHIでの働き方には驚いていましたね。

「会社の休憩時間にこの講義をやっています」と言ったら、びっくりしていました。フルフレックス制度を導入しているKAKEHASHIを通じて、彼らには働き方を選べる時代ということも伝えられました。

実は、毎回講義を依頼してくださる教授に私の転職の話をしたら、最初はびっくりされていたようで(笑)。それが、講義の後に「良い決断をしたね」「今までの経験を生かしながらキャリアアップできるね」と言ってくださったんです。ついでに「レシピプラス」という雑誌の執筆という大きなお土産をいただいて帰ってきました(笑)。

KAKEHASHIへの転職を通じて、学生へのメッセージはかなり変わりました。私の経験が、少しでも彼らの進路選択の役に立ったら、これ以上嬉しいことはないですね!

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いかがでしたでしょうか?
母校の後輩にあたる薬学生に、自身の経験をもとにしたキャリアの新たな選択肢を紹介するなんて素敵すぎる! インタビューした高橋は感動してしまいました。

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