子どもに誇れるプロダクトを作りたい。だから、カケハシを選んだ。
「子どもに胸を張れる仕事をしたい」と、カケハシの扉を叩いたのがフロントエンドエンジニアの平松拓。新卒で入社したのは、アドテク企業のフリークアウト。エンジニアとして、忙しくも充実した日々を過ごした後、2018年に退職し京都へ移住。2020年に入社したのが、カケハシでした。平松がいかにしてカケハシへとたどり着いたのか。なぜ「子どもに胸を張れる仕事」を求めたのか。彼のターニングポイントに迫ります。
プロフィール
2014年、京都の大学院修了後、アドテクノロジーを開発・展開する株式会社フリークアウトへ入社。広告配信システムの管理UI/APIのPjM、新規事業の立ち上げなどを担当する。2018年に、家庭の事情で生活の拠点を京都へ移住。スタートアップを一社経て、2020年に、株式会社カケハシヘ。現在は、京都でのフルリモートワークで、新規事業を担当している。
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子どもが生まれて、景色が変わった
—— まず、フリークアウトを退職した経緯から教えてください。
きっかけは、妻の妊娠です。当時は、新規事業に携わっていたのですが、自分がエンジニアとして技術的に及ばない部分が多く、家族の時間をとることなく四六時中働いていました。常に何かに追いかけられているような毎日を楽しんでいた感じです。
でも、妻の妊娠を知り、「子どもができるのにこの働き方を続けていていいのだろうか」と考えるようになりました。一度立ち止まることで、がむしゃらに働いているときには見えなかった景色が見えてくるんですよね。たとえば、「いま自分が元気に働けているのは、周囲の支えのおかげ」とか「自分だけじゃなくて、周りの人たちが幸せになる道を選びたい」とか。そこでフリークアウトを離れて、妻の実家がある京都へ移り住む決断をしました。
—— その後、あるスタートアップに入社していますね。なぜそちらに?
理由は、2つあります。1つは、東京の会社ですが、京都でのリモート勤務がOKだったから。もう1つは、技術力の向上に専念できそうな環境だったからです。
フリークアウト時代は厳しくも楽しかったけれど、唯一の反省点が「もっと自分にスキルがあれば新規事業をうまくドライブさせられたんじゃないか」ということ。京都へ移住してからの2年は、技術力の向上に重きを置いていました。フロントエンドからサーバサイドまでひと通りできるようになることを意識しながら、会社の仕事もやりつつ、副業でいろんなジャンルの仕事をやりつつ……という生活を過ごしていました。
—— ではなぜ退職することに?
二人目の子どもの誕生が大きかったですね。
ちょうど、本業副業含めていろいろなプロダクトの開発に関わるなかで少しの自信と「自分の100%をかけられるプロダクトに携わりたい」という気持ちが芽生えてきていて。技術力を磨くこと以上に、「“自分はこういうプロダクトを開発している”と胸を張って言えるようになりたい」と思うようになりました。子どもが生まれて、その気持ちがより強くなったのを覚えています。
そこで、関心を持つようになったのが、医療や教育の領域です。転職活動中、とある教育系のスタートアップに体験入社して、学校で使用する製品の開発をお手伝いしたのですが、ユーザーである子どもたちの顔を想像しながら仕事ができたことにすごくやり甲斐を感じて。さらに医療も教育もIT化に課題のある業界なので、エンジニアとして重要な役割を果たせそうだし、「誰を幸せにするプロダクトなのか明確にわかるものであれば、自分の子どもたちにも誇れるんじゃないか」と考えるようになりました。
より良い医療体験の提供に、貢献する毎日
—— では、なぜ数ある医療や教育の会社のなかからカケハシを?
会社の成長に貢献したい気持ちが強かったからです。
前職のフリークアウトの上場が、実は僕が入社した1〜2カ月後のこと。大盛り上がりの社内で、僕自身は何もしていないわけです。「貢献できていない」という状態がすごく苦しくて。
カケハシの選考では「ぜひ新規事業に携わってほしい」というオファーをもらえました。自分が新規事業に携わることで会社の成長を後押しできたら、これほど嬉しいことはないなと。しかも、過去に新規事業での失敗経験もあるから、その反省を活かすこともできる。まさに“強くてニューゲーム状態”です。エンジニアとしての自分を試せる絶好の機会だと感じ、入社を決めました。
—— ちなみに、リモートワークOKの会社を選ぶときの平松さんなりのポイントがあったら教えてください。
リモートワーク前提で組織が設計されている点ですね。もっというと、自分以外にもリモートワークで働いている人がいるかどうか。というのも、前職でひとりだけリモートワークだったことが、結構しんどい部分があって。カケハシはリモートワーク前提の組織だったので、全く不安はなかったですね。
—— 実際に入社して、「お子さんに誇れる仕事ができている」と感じるのはどんなときですか?
そうですね。新規事業に携わっているので、あまり具体的には明かせないのですがやり甲斐を感じています。「子どもに誇れる仕事」という話だと、やはり薬局や患者さんに向けたプロダクトを提供していることに大きな意味があると思いますね。「Musubi」というプロダクトがあるからこそ、薬剤師の方たちが効率的に働ける。患者さんとのコミュニケーションもスムーズになる。ひいては、よりよい医療体験の提供に貢献できているわけですから。
また、カケハシは会社全体で「日本の医療体験を、しなやかに。」というミッションに向かって、一体感を持って取り組んでいます。薬局の方たちと良好な関係を構築しているので、ユーザーの声をすぐにヒアリングできる。「自分は一体何をしているんだろう」と迷うことがないので、プロダクト開発に100%集中できる環境だと思います。
ただ、いま携わっている新規事業の難易度はフリークアウト時代と比べて、肌感覚で10倍は複雑です。フロントエンドに関してはこの2年で力をつけた自負があったんですが、想像以上に手応えがありますね。
ポジティブな仲間たちと世の中から必要とされるプロダクトを
—— 実際に働いて気づいたカケハシの魅力はありますか?
いい意味で予想を裏切られたのが、組織開発についてです。
継続的にアウトプットしていくために、エンジニアだけ、デザイナーだけといった職能別のチームではなく、機能単位でチームが組まれている。さらにスクラムで回しているので、スクラムマスターはもちろん、営業やCS、さらには薬剤師資格を保有する社員とアイデアを出し合ったり、フィードバックし合ったりしています。だから、一体感とスピード感がすごくて。
CTOが「良いプロダクトをつくるためには、良い開発チームが必要だ」ということを発信していて、ちゃんとコミットしている点は予想以上でしたね。
もう少しマインドに寄った話をすると、メンバーがみんなポジティブだということ。とくに新規事業に携わっていればいろいろな問題に直面して、ネガティブな発言をしたくなることってあると思うんです。でも、カケハシは、みんなポジティブ。問題に対して「改善するためにはどうすればいいか」と向き合い、ポジティブに行動していける。そういうひとが揃っているし、そういう雰囲気が僕はすごく好きです。
—— なぜポジティブに行動できるのでしょう?
あくまでも僕の考えですが、6つのバリューによる部分が大きいと思っていて。特に「無知の知」というバリューです。
具体的には「独りの限界を素直に認めることで、新たに学び、助けを求める強さを持とう」というものなのですが、実際に自分の主張を貫くというよりも、周囲の意見に耳を傾けるタイプのメンバーが多いんですよね。謙虚というか。そのため意見も発信しやすくなり、ポジティブな雰囲気が生まれるのではないでしょうか。
—— ありがとうございます。では最後に、どういう方と一緒に働きたいか教えてください。
新規事業に携わっている立場としては、自分の得意領域だけにとらわれることなくプロダクト開発に必要なことはなんでもチャレンジできる方と一緒に働きたいと思います。まだまだ実装したい機能もあるし、実施したい仮説検証も山ほど残っている状況。継続的かつスピーディーにアウトプットしていけばいくほど、ユーザーにとって価値のあるプロダクトになると思っているので、ぜひ力を貸してほしいと思います。世の中から必要とされる、社会貢献性の高いプロダクトの開発に没頭したい方にとっては、本当におすすめできる環境です。
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カケハシでは、「日本の医療体験を、しなやかに」というミッションに、ともに向き合っていただける仲間を募集しています。ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。